1815年 フランス 5フラン銀貨 ナポレオン1世 百日天下 NGC AU55
図柄表：アルフォンソ13世サードポートレート\r図柄裏：スペイン王国紋章\r発行地：スペイン王国マドリード王立造幣局\r発行年：1898年\r彫刻師：Gregorio Sellán González\r銘文表：ALFONSO XIII POR LA G. DE DIOS 1898 G · S ·\r銘文裏：REY CONST.L DE E S P A Ñ A S·G· 5 PESETAS ·V·\r額　面：5ペセタ\r材　質：銀（.900）\r直　径：37.0*2.0 mm\r重　量：25.0 g\r分　類：KM-707; Cal-24\r状　態：PCGS MS61\r\rスペイン王アルフォンソ13世は、フランス・ブルボン家の末裔の一人である。スペインのブルボン家は、慣習的にスペイン・ボルボン家と呼ぶ。ボルボンとは、ブルボンのスペイン誤発音である。\r\rアルフォンソ13世はアルフォンソ12世の子で、誕生と同時に王位を授かった。幼少の王に国家が統治できるはずもなく、実権は彼の母マリア・クリスティーナに握られていた。\r\r成人すると英国旅行の際にヴィクトリア女王の孫ヴィクトリア・ユージェニーと出逢い、二人は後に結婚する。だが、この結婚は一筋縄にはいかなかった。ユージェニーは英国国教会の所属であり、この結婚にあたって夫アルフォンソ側のローマ・カトリックに改宗しなければならなかったからである。当然、英国国民の一部が彼女の改宗に反発した。\r\rまた、二人の結婚式当日のパレードで爆破テロが一人の男によって行われた。首謀者はマテオ・モラレスという人物であり、彼は逮捕される前に自害したが、この爆破テロによって警備兵及び観衆が犠牲になり、総勢31名が命を落とした。アルフォンソとユージェニーは無事であったが、この事件は新婚の二人にとってはかなりショッキングなものだった。\r\rその後、第一次世界大戦が没発すると、スペインは中立立場を採った。その背景には、彼の母クリスティーナがオーストラリア王家、妻ユージェニーが英国王家の血を引く兼ね合いがあった。この中立体制でスペインは物資の供給に徹した。その結果、軍事特需起こり、スペインは経済的に潤うこととなった。\r\rだが、国内は不安定な状況であり、度重なるテロの没発と自治体の反乱の結果、アルフォンソは国外亡命を余儀なくされ、亡命先のローマで息子フアン・カルロスに王位を継承して没した。